新元号「令和」に決定

新元号「令和」に決定
新元号「令和」の文字を掲げる菅官房長官

平成の次の新元号が「令和」と決まり、平成31(2019)年4月1日、発表された。報道では午前11時半に発表と伝えられていたこともあり、テレビ局各局はどこも「カウントダウン時間」を表示しながら、「あと23分で発表!」などと、その瞬間の期待感を高めていた。

どの局もそうした特番にしていたが、やはりあの局、テレビ東京(道内ではテレビ北海道TVh)だけは通常の番組であるグルメ番組にしていたのは、さすがだ。

ともあれ、予定時刻より11分遅れての発表。

最初、聞いて漢字を見た時の印象は、意外だった。「令」という字は、なにか冷たくきびしい印象さえあり、くわえて、再び「和」という同じ文字の組み合わせに、ちょっといまいちな感じさえ受けた。

しかし、その出典が万葉集であることや、意味を知るにつけ納得感が増していった。

れい=ゼロ。一度リセットして皆の英知を結集させて、新しい文化や産業をつくりあげていく。そんな時代の象徴のような気さえしてきた。

実は「元号」についてはさほど意味を感じていなく、西暦で統一した方が便利ではないか、とさえ感じていた。しかし、今回の歴史的瞬間に立ち会えば、新しい時代の幕開け感は半端ないものであった。しかも、この日は新年度がはじまる4月1日。気分一新、気が引き締まった。

新年度ということで、新聞紙面も新人にメッセージを送るコーナーが目についた。ユニクロ率いるファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は「世界と競い自分の道開け」と題してメッセージ。

・自分が経営者になったつもりで仕事をしてみてはどうだろう。単純な労働者になった途端、仕事は時間を消費する作業に変わってしまう。

・日本は外国人労働者が入ってくる。国内だけで考えるのではなく、世界の中の自分という視点を持つべきだ。同じ仕事をする世界中の人と競争をし、どう自分は戦えばよいかを理解してほしい。

・若い人にまず取り組んでもらいたいことは、好奇心を持つことだ。その上で1つのことを追求する。物事は事例集どおりにはいかない。自ら考え周囲の知恵も借り、悪戦苦闘して解決策を見つけていってほしい。

・イチロー選手は最高の準備と状態で試合に臨んでいた。仕事も同じ。計画と準備をおこたらず1日1日を大切にしてほしい。

ジャーナリストの池上彰さんと元プロ野球選手の黒田博樹さんの対談記事にも勇気をもらう。「人生 壁でこそ成長できる」。

・NHKを辞めたのは解説委員長から「専門分野がないから解説委員にはなれない」といわれたことがきっかけだった。自分の強みは何かを考え直し、物事をわかりやすく解説するという専門性があるのではということに気づいた。

・成功者に共通していたのは、自らの道を切りひらくには「日々の積み重ねがだいじ」という点だ。

・意外だったのは「実績をあげた著名人が若いころに多くの悩みを抱え、乗り越えてきたこと」という驚きの声が目立ったこと。若者たちの意識のなかには「成功者には挫折はない」という誤解があるのかもしれない。

新元号「令和」が発表されたこの日。息子の一人が新社会人になった。彼は新たな元号での社会人出発。令和元年に就職したとなるのだろう。思えば、わたしも昭和64年、つまりは平成元年に社会人になった。

なにやら感慨深く、印象に残る2019年の新年度となった。

ところで、この日、日経新聞に見開き全30弾の広告が掲載された。広告主はキンチョー。よくこの日にこのビジュアルを採用したものだ。関西の企業の心意気を感じた(笑)。

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