網走市の「きたはま」駅、オホーツク海に一番近い駅を訪ねる
網走市郊外にあるJR「きたはま」駅。ここはオホーツク海に一番近い駅として知られ、旅情あふれる駅舎のひとつだ。
網走駅から釧網(せんもう)線に乗り換え、4駅目。
駅舎は下見板張りに切妻屋根の簡素な木造駅舎。無人駅のその内には驚くことに、名刺類がびっしりと貼られている。
オホーツク海まで20mくらいであろうか。
さいはて感ただよう駅。
背景にうっすら写るのは、知床連山。
ちょうど2両編成のディーゼルカーが入ってきた。
乗客は地元の女子校生だろうか、1人のみ。
ローカル列車は網走方面に静かに走っていった。
ところで、網走駅の駅舎には、全国的にも珍しい「タテ看板」がある。
網走には全国的にも有名な「網走監獄」があり、そこの受刑者が刑を終えてこの駅から帰る時に、横道に反れないようにという思いが込められているそうだ。
なんとも、いい話し。
時間があったので「網走市立郷土博物館」に立ち寄る。
目を引く建物は、建築家・田上義也氏によるもので、旧小熊邸や日本基督教会北一条協会など、北海道で数多くの建物を手掛けた建築作品のひとつ。昭和11年に建てられたものだ。
中には、網走の自然、歴史・文化の資料が多数展示されている。