男女の大学進学率の変化
日経新聞の「経済教室」面に興味深いグラフが掲載されていた。
ビル・エモットさん、イギリスエコノミスト誌の元編集長の指摘。日本の4年生大学の進学率を男女別にしたグラフだ。男女ともに、基本的には進学率が上がっているが、特に女性の伸びが著しい。
わたしたちの世代、1990年ごろまでは、男性=35%程度、女性=12%程度だったものが、昨今では男女ともに50%ほどにまで高まり、かつ拮抗している。
この事実から、「日本の次の時代を担う多くは女性になるだろう」と、結論づけている。
以下、要点をまとめたい。
昭和の終わりごろの日本。
80歳以上=300万人、20歳以下=3,500万人 いた。
今。80歳以上=1,000万人、20歳以下=2,300万人。
医療費と公的年金が増え、納税者が減っていった。
バブル崩壊の痛みは、ある特定の労働者集団が失業するといったかたちで犠牲が払われたのではなく、広く全体で残業手当やボーナスが切り詰められるといったかたちで所得を削られた。
平成が始まったとき。就労者の80%は修身雇用を前提とする正規雇用労働者だった。だが、現在は約60%にまで下がり、4割りは短期やパートタイムの非正規雇用。
このことは、企業が短期雇用労働者の訓練に投資をしなくなったという悪影響を与えている。平均的な労働者のスキルと生産性が伸び悩んでいる。
日本は政界、実業界などで高い地位に就く女性が先進国の中で圧倒的に少ない。女性の社会進出が遅れている国として悪名高い。
だが、平成時代に上がってきた大学進学率からすれば、あたらしい元号の時代には女性が活躍する時代となろう。