「当たり前」という慣習をやめてヒットへ

日経新聞「ヒットのクスリ」が興味深い。

「当たり前をやめた」という話し。

中学校の事例。

やめた当たり前は多い。宿題の矯正、中間テスト、服装チェック、担任制度など数え切れない。従来型の定期テストや中間テストをやめたのも、それが目標になってしまうからだ。固定担任制度をやめたのも教師の持ち味はそれぞれで、効率が良いからだ。

学校が変わっていけば、世の中もかなりと変わると言い切る。この学校の取り組みを導入しようと、全国から教育関係者が視察に来る人気モデル校になったそうだ。

 

テレビ東京の事例。

「家、ついて言ってイイですか?」番組。

この番組は終電を逃した一般人にタクシー代を支払う代わりに、自宅に入れてもらうと言うバラエティーであり、ドキュメンタリー番組。どんな当たり前をやめたのか。

例えば番組中のナレーションや音楽をやめた。アポ取りもしない。出会ったその場でついていき、取材対象が準備する時間を極力減らす。見たことのないリアルの生活を克明に流すことができるからだ。

1番捨てた当たり前はバランス。例えば番組制作には出演費、スタジオ予算、ロケ予算、編集費用などを必要とするが、他局と同じバランスだと総予算の違いから質が落ちる。このためテレビ東京では、ロケ予算に集中。この番組では70人のディレクターを配置し、毎日のように終電を逃した人々を探しているという。

実は好調な企業業は当たり前を見直しているケースが多い、と記事ではしめくくっていた。

当たり前=業界の慣習。

これを見直し、廃棄する。

そして、新しいなにかに1点集中する。

そこからヒットや突破口が生まれるのかもしれない。