
ブルーアワーの時間帯が好きだ。
日が沈み、あたりが暗くなるころ。
人の目ではグレーから黒に近くなっていくけれど、カメラのレンズを通してみると息を飲むようなブルーの世界が表現できる。
まっしろな雪原も、道路の街灯がアクセントになって”絵”になる。

なにげない雪に埋もれた住宅地も、光芒がいい感じに光を放ち写ってくれる。
このブルーアワーは、一期一会だ。
日の入り直後は浅すぎるし、完全に夜になると真っ黒になってしまう。その間、数分の勝負。
三脚をセットし、ISOの感度を下げ、露出の数値を上げる。
おそいシャッタースピードが、見たことがない色と世界観を記録する。
ぞくぞくする一瞬だ。