土曜日は「自分自身を整理する日」〜フランク・ベドガーさん『私はどうして販売外交に成功したか』に学ぶ
土曜日の朝は「自分自身を整理する日」と呼び、実行するのはフランク・ベドガーさん。『私はどうして販売外交に成功したか』(ダイヤモンド社・1964年)の一節だ。
この本は世界中で30年以上読み継がれているセールスの名著。
久しぶりに手にとって、この部分を自分も参考にしようと思った次第。
ベドガーさんは毎日の仕事の記録を取りはじめた。すると自分の行動が組織的ではなくいろいろ不備があることに気がついた。
最初の計画では、1週間に40軒の訪問で、1年間に2,000軒を訪問する目標を立てた。しかし、計画だおれになったという。できるだけ詳細な訪問先調査をしなければならなく、そのためには時間がかなり必要になることに気がついたという。完全なスケジュールをつくるためには、少なくとも4〜5時間以上、この準備に身を入れなければならなかった。
そこで、毎週土曜日の朝をこの仕事にあてることにしたという。
実際、わずか40〜50人の見込客カードをつくるにしても、先方の事情をよく研究してから、一人ひとりに話すべき事項について具体的なプランを立て、こちらから提案すべき問題の内容を準備する。その上で、月曜日から金曜日までの訪問の順序をうまく調整して、完全なスケジュールをつくるそうだ。
この習慣をつづけてから、週末になって、これまでのように仕事の結果に失望したり、落胆することがなくなった。来週はもっとうまくやれるという目安が立つので、仕事に対しても非常に楽しい興奮を感ずるようになり、成績は日増しに上昇していったと記している。
わたしも、このごろは「1日に1人とアポ入れ」を目標のひとつにしている。1日に最低でも1人と会い、取材やネタ仕入れをする。
ベドガーさんをまねて、土曜日はこのための時間にしよう。そして、翌週の完璧なスケジュールをつくって、1週間をスタートさせたい。