2019年の4〜6月産業景気予測。「主要30業種の天気図」から

2019年の4〜6月産業景気予測。「主要30業種の天気図」から。晴れマークがついているのは3業種。
◎旅行・ホテル GWが10連休となり特需がつづく。
◎人材派遣 人手不足で接客や販売など多様な業種で派遣社員の需要は堅調に推移する。4月に働き方改革関連法が施行され、残業時間に上限規制が導入されるのも追い風。AI(人口知能)などの技術導入で省人化が進むが、事務派遣の需要は根強い。
◎建設・セメント 国内の建設受注は東京都心などの再開発案件が旺盛。相次ぐ災害を受けてインフラの強靱化を目指した公共投資が増えそう。
一方、雨マークがついているのも3業種。
✖️電力 原油価格下落を反映し、大手は電気料金を値下げする。事業者は自由競争が依然厳しい。
✖️産業・工作機械 内需も減少幅は拡大
✖️外食 消費増税を前に単価の伸びが鈍っている。各社はワンコインのメニューを拡充するなど、節約志向の高まりに備えたメニュー施策を進めている。
そのほか、気になる業界。
・広告 インターネット広告が地上波テレビの市場規模を上回りそう。スマホ向けの動画広告がけん引する。消費増税前の駆け込み需要や東京五輪関連の受注が伸びる。
・ネットサービス 動画や音楽など定額サービスが伸びる。金融とITが融合したフィンテックやAIを中心に事業領域を拡大する。スマホ決済サービスは事業者が乱立し消耗戦に。
・コンビニエンスストア 店舗の人手不足感が強い。既存店の客数は低迷がつづき、売り上げも伸び悩む。