星野リゾート代表星野佳路さんが道内観光について語る

星野リゾートが占冠村の「星野リゾートトマム」ゲレンデ中腹にスキーを履いたまま利用できる新施設をオープンさせた。来年2018年4月には、旭川グランドホテルを新ブランド「OMO7(オモセブン)旭川」に変更するなど、道内での動きを活発化させている。星野佳路(ほしの・よしはる)代表に道内観光について聞いたインタビューが道新に載っていた。

以下、要点をメモりたい。

・北海道の観光市場について。アジアの中で、冬のスポーツ分野は競合が少ない。空港などのインフラが整い、病院のレベルも高いという地域は珍しいと思う。日本の観光は京都や奈良といった文化観光が中心で自然観光は苦手。その弱点を補う上でも、北海道は潜在能力があると思っている。

・トマムは冬は外国人が半数を超えるが、夏は日本人が6〜7割を占める。日本人に支持されることが一番大事。外国人もいろいろな国からバランスよく集客することが大切。世界の情報発信基地は北米と欧州だ。そこから情報が流れて、結果としてアジアからの人が来る。従って、北米や欧州に向けて情報を発信することを怠らず、長期的な視点でアプローチすることが必要だ。

・大都市圏から格安航空会社を地方空港に誘致することを考えないとだめだ。JRも観光ルートを結ぶ列車を走らせることが大事。北海道は冬はスポーツ、夏は周遊観光が中心なので、時期にあわせて工夫する余地はある。