稲盛和夫さんの『生き方』に再度学ぶ

先日、ある会社へ対談記事の収録のために訪問した。事前にホームページで会社概要を見ていたら、企業理念のことばが目にとまった。そこには、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、職業を通じて自分達の住んでいる地域社会に貢献しよう」とあった。
従業員の物心両面の幸福。
そう、あの稲盛さんのことばを思い浮かべた。
取材当日、会長の席をちらっと拝見する機会があった。やはりそこには、盛和塾率いる稲盛和夫さんのポスターが何枚も掲げられていた。
北海道では誰しもが知る有名企業。その経営には盛和塾の教えがあったことを知る。
自宅に戻って稲盛本を開く。
読み返すページごとに反省させられる。そこにはこんなことが書かれている。
・日々の仕事を精魂込めて一生懸命に行っていくことがもっとも大切で、それこそが、魂を磨き、心を高めるための尊い「修行」となるのです。
・自分がなすべき仕事に没頭し、工夫をこらし、努力を重ねていく。それは与えられた今日という一日、いまという一瞬を大切に生きることにつながります。
・一日一日を「ど真剣」に生きなくてはならない。一度きりの人生をムダにすることなく「ど」がつくほど真摯に、真剣に生き抜いていく。
・「同じことをくり返す」ことであってはなりません。昨日と同じことをくり返すのではなく、今日よりは明日、明日よりは明後日と、少しずつでいいから、かならず改良や改善をつけ加えていくこと。そうした「創意工夫する心」が成功へ近くスピードを加速させるのです。
人生とは「今日一日」の積み重ね。「いま」の連続にほかならない。昨日や明日のことを心配するよりも、今日一日を充実させることに力を注げと稲盛さんはいう。
学びつづけたい、先人のおしえ。