AI時代の生き残り術〜乱世こそ地道に、継続を

人工知能(AI)が広がる。どのような変化が起きるのか。国立情報学研究所教授の新井紀子さんは日経新聞のインタビューにこう答えている。

・進化したAIが人類を支配するシンギュラリティ(技術特異点)のようなことは起きない。しかし、定型的な頭脳労働の一部がデジタル化されて、機械に置き換わるのはまちがいない。

・デジタルはデータ処理に最も威力を発揮するので、銀行や証券、保険会社などへの影響は大きいだろう。物販の営業部門あたりも代替される。

・これから2030年ぐらいまでの間に、デジタル化を前提とした最適化が進行し、非常に多くの業態が再編されるだろう。おそらく誰もがこの劇的な環境変化に巻き込まれる。

・では、どうすればいいか。求められるのは基本的なスキルが高く、生産性が高い人。つきつめると、読解力と論理力。加えて、コミュニケーション能力の3つの基本ができていれば機械との競争には負けない。

・知識量を求める前に教科書や新聞の文章、ひとつの記事を一字一句読む。どういう意味か考えながら、じっくりと文字を追う。その際、自分の頭で考えることが大切。

・劇的に変化する乱世の時代こそ、地道なやり方しか通用しなくなる。普遍性のある、どこでも通用するものしか生き残れないだろう。急がば回れ。AIに負けないためには、一人ひとりの基礎能力を地道に鍛えることこそ、近道だ。

鍛えるべき大切な能力。

1)読む力

2)論理的な力

3)他人との意思疎通力

これらを地道に、日々継続して鍛えること。

意味を捉える力。人の気持ちをさっする能力。機械では決してできないことを、われわれ人間こそが大切にしていく能力だということを知った。