未来は明日つくるものではない。今日つくるものである。ドラッカーの名言を致知に学ぶ

月刊『致知』、12月号の「仕事と人生に生かすドラッカーの教え」連載。ドラッカー学会理事の佐藤等さんが執筆する。
今回は「未来は明日つくるものではない。今日つくるものである」という『創造する経営者』の本にある名言をひいて解説してくれる。
・明日は必ず来る。そして明日は今日とは違う。同じように見える一日もまったく同じではない。環境が変化していくということは、大切なものを守りながら、何かを変えなければならない。
・組織は社会的な道具。ゆえにイノベーションは組織のために行うのでなく、社会や顧客のために行うもの。お客さんの要求や期待に応えるために新結合はある。
・社会の不便、不安、不快といった不満足を解決し、新しい価値を提供する。イノベーションとは、変化する環境に適応して新しい価値を社会に生み出すこと。
・そのためにには「強み」を生かすこと。強みは蓄積された過去の活動の中にある。その強みを未来に向かって磨き上げていくことができるものでなければ強みとは言えない。
・変化の激しい時代こそ非生産的なものを棄てるチャンス。今が時代の変わり目。誰もが新たな機会を欲している。棄てた者が多くの機会を手にするという原則を忘れずに日々を過ごすべし。
・継続学習で得たものを日常の仕事で実践すること。イノベーションに関わることは、生みの苦しみや困難が多いゆえに個の成長に寄与する。それは天から与えられた貴重な試練だ。
・一人ひとりが日々、心を新たに仕事に向き合い、精神の質を練り、自らの人格を高め、深めていくために学び続けることが必要だ。
・「すべてのものは移りゆく。怠らず努めよ」