冬の知床、ウトロの名所「オシンコシンの滝」と「フレペの滝」を見に行く
冬の知床へ行く。ウトロのまちの手前にあるのは「オシンコシンの滝」。国道沿いにあり、「日本の滝100選」にも選ばれている滝。ゆるやかな階段を上った先にある。この階段、水しぶきがかかるためか、氷になっていて滑るのでご注意。
落差は50mもあるそうだ。ゴーっと、迫力ある音が鳴り響く。
2カ所目は「フレペの滝」に行こう。知床自然センターで最新情報をキャッチして、足元に注意しながら進む。この日は、雪がふみ固められていたので、足首程度の冬ブーツで大丈夫だった。状況によっては、スノーシューが必要かもしれない。
ダケカンバやトドマツなどの森を抜けると、視界が開け台地状の場所に出る。そこには、驚くことに野生のエゾシカがいた。数頭の群れがあちこちに! びっくり。
片道約1キロ、15分ほどで断崖絶壁の先端部に到着。垂直に切り落ちた崖になっている。その高さ、100mほどだという。だれもいない冬の岬に波がぶつかる音だけが響き渡る。
滝の部分は氷になって青白く輝いていた。
この滝には川がなく、知床連山に降った雨と雪が地下に浸透して流れ出ている不思議な滝。ホロホロと流れ落ちるようすが涙ににていることから「乙女の涙」という愛称で親しまれているそう。
低くたれ込む雲でオホーツク海の眺望は得られなかった。だれもいない海。すぐ近くに迫る野生動物の影。深い、知床の自然を感じた。