2020年の道内経済〜設備投資の堅調さを持続

道新、2020年1月26日付け朝刊

今年、2020年の北海道経済はどうなるのか。道新の「寒風温風」欄に道銀地域総合研究所・伊藤慎時さんの論文が載っていた。

今年のポイントを要約しておきたい。

・民間設備投資の堅調さが持続する

・道内では少子高齢化が全国より速いペースで進んでおり、人手不足感は根強い

・今後も慢性的な人手不足が続く

・省力化、合理化投資へのニーズは一層高まる

・市街地再開発などの進展

・宿泊施設をはじめとする観光客受け入れ体制整備

・風力発電など再生可能エネルギーの発電、送電施設整備


こうした設備投資がけん引役となり、「令和時代の飛躍に向けた道内経済の足元固めが進展する1年となろう」と筆者はしめくくっている。

今年はなんといっても五輪であろう。東京オリンピックが夏に開催される。ここをひとつのピークに気分が高揚して、世の景気も上向いていくに違いない。

海外からの注目も上がり、インバウンド客も増えるだろう。

だがしかし、みなさん懸念しているように、問題はその先だ。

2020年の秋以降、消費税の軽減税率やキャッシュレス還元など、一連の割引も終わり、祭りが終わったあと財布のひもが固くならないか。

世の中の、特に、消費の動向には注視していきたい。