「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」の再読

小澤竹俊著、アスコム社

ふと本棚にあって目がとまった一冊。『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』。ホスピス医である小澤竹俊さんが2016年に出版した本。

もし、今日が人生最後の日だとしたら、

あなたはどう生きたいか?


どのような答えであろうと、あなたが選んだものが、あなたにとっての正解であり、あなたにとって「本当に大切なこと」だと著者はいう。

「最後の日」を正しく迎えるために、

一日一日をきちんと終えていく。

なんで、この本が気になったのか。

しばらく考えていて思い出したのは、池袋で起きた高齢者の暴走交通事故。その遺族であり、妻と子どもの2人を一瞬で失った会社員のインタビューを、新聞とテレビで見たことだった。

もし、自分だったら・・・

想像もできないが、絶望に陥ることはまちがいないだろう。

生きている意味すら失うような気がする。

われわれは、普通に、明日があるように思っているが、それは錯覚だ。この本の中にも「『明日がない』がというのは、究極の絶望なのです」という一節がある。

でも幸い、今日一日はある。

仕事は、ある。

家族は、いる。

仲間も、いる。

あるものに感謝をしながら、1分たりとも時間をムダにすることなく、今日という日、いまという時間をいつくしみながら過ごしたい。


そんなことを再認識させてくれた。