2017年の出生数が94万人、2年続けて100万人を割り込む
2017年に生まれた赤ちゃんは94万人。統計を取り始めて以来、最少を更新したことが報道された。
少子化がさらに加速し、人口減少はいっそう顕著になった。
記事によると、出生数が最多だったのは1949(昭和24)年の269万人。現在68歳の方々だ。いわゆる団塊の世代。現在の2.5倍の数がいたことになる。
わたしたちのころ、昭和40年は170万人程度。小学校は6クラスあったし、中学校は8クラス。高校にいたっては10クラスもあった。
出生数100万人を割り込んだのは、2016(平成28)年のこと。97万人だった。
出生数は「すでに起こった未来」として、その影響を確実に予測することができる数字だ。6年後には小学校の教室や先生の数を規定する。18年後には大学の定員にも影響するだろう。20〜25年後には新人として働き手となることが見えている。
さらに深刻なのは、もともと数が少ない平成生まれの世代が出産の主力になっていることだ。この状況をふまえれば、出生数は今後も減少を更新しつづけるだろう。
記事では、有識者のコメントとして次のような意見が載っていた。「若い人の経済状況を良くして、婚姻数を増やすことが不可欠だ。若い夫婦が2人以上の子どもを産まないのは、子どもに高等教育を受けさせる経済力がないから、という理由もある」。
日本が変わらなければならない、強いシグナルだ。