『致知』11月号の「根を養う」から

人間学を学ぶ月刊誌『致知』2020年11月号

定期購読している雑誌『致知』が届く。

特集のリード文にこころを打たれた。
マラソンの五輪メダリスト・高橋尚子さんが高校時代の陸上部顧問の先生から教わったことばが紹介されていた。

1.何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。
2.疾風に勁草(けいそう)を知る〜強い風が吹いた時に本当の強い草がわかる。
3.丸い月夜も一夜だけ〜いいことは長く続かない。常に満足することなく、次の一歩を踏み出すこと。

リード文では、つづけて教育者・遠井義雄さんのことばも紹介していた。

こちらもハッとさせられる感動ことばだったので、紹介したい。

▶︎ほんものはつづく。つづけるとほんものになる。

▶︎あすがある、あさってがあると考えている間は、なんにもありはしない。かんじんの”今”さえないんだから。

▶︎一を粗末にしては二には進めない。三、四、五、六、七、八まで進んでも、まだ。九(苦)を超えなければ、十の喜びはつかめない。

▶︎意味というものは、こちらから読みとるものだ。ねうちというものは、こちらが発見するものだ。すばらしいもののなかにいても意味が読みとれず、ねうちが発見できないなら、瓦礫(がれき)の中にいるようなものだ。

人間の根を養う要諦が、遠井さんの語録に満ちている。

すばらしい教えにふれた、10月のスタート。
今年もあと3ヶ月を切った。
力をふりしぼって今を過ごしたい。