「学び直す力が人生支える」池上彰さん

ニュース解説などジャーナリストとして活躍する池上彰さんが日経新聞で若者たちへ語るコラム。今回は「学び直す力が人生支える」と題して、働きつづけるために必要なことを説いていた。なにも、それは若者だけに向けたメッセージではない。ビジネスマンであれば、だれでも。いや、リタイヤしたシニアであったも同じではないだろうか。
・大事にしてほしいのは、新しい知識を吸収し、技術を身につける努力を続けることです。最近は社会人が学び直しのためにビジネススクールや大学院に通うことも珍しくなくなりました。
・私たちは技術革新が激しい時代を生きています。データ分析、語学力、IT(情報技術)など能力を磨いてほしいと思います。
・1日に15分でも30分でも自分の時間をつくり出す工夫をしてみることです。「すき間」の時間も積み重ねれば大きな力になるはずです。在宅勤務やテレワークが広がっています。通勤時間に費やした時間を学びにあててみてください。
・「学ぶ」というよりは「知る」という姿勢の方が長続きします。今の時代なら、映像をつかった教材があふれています。オンライン授業や講座が普及したことで、社会人も学び直しの機会が広がるでしょう。
最近は日が短くなって、18時にはすっかりと暗い夜になっている。この時間から就寝時間の22時半までは、4時間以上もある。仮にだが、この4時間というまとまった時間のかたまりをつかって、何かに取り組んでみたらどうだろう。きっとものすごい成果につながるような気がする。
たとえばだが、難関な試験の代表として、公認会計士試験がある。この国家資格に合格するには、一般的には勉強時間として「4,000時間」という目安があるそうだ。夜の4時間をひたすら勉強に充てられたとすると、1,000日。つまりは2.7年で合格できる計算になる。
まあ、実際にはそうなるとはわからないが、しかし、それほどまでの何かを習得できる時間の積み重ねになるということだ。
ただ、ぼんやりと「消費」してしまうことは、一番もったいない。
何に時間を費やすべきか。その「投資」分野をはっきりとさせる。おそらくは、自分の興味や関心のあることで、ライバルが少ないジャンルで、なにかで1番になれるくらいの専門分野。もしくは、現在の業務の幅や奥深さを追求・補完できる分野。ここを見つけて、あとはひたすら掘っていければ、きっと人生を支える力になるように思う。
探さねば。