2021年がスタート

2021年1月1日、夜明け前

2020年はコロナに翻弄された1年だった。新型コロナウィルスの感染拡大は日本はもちろん、世界の景色を一変させた。経済活動は急ブレーキを余儀なくかけされられ、医療は崩壊寸前までささやかれた。日経新聞の社説ではないが、「今年はそこから立ち上がる『再起動』の年」にしたい。

経済の指標として株価に着目すると、意外な動きをしていた。わたしが社会人になった年、1989(平成元)年の12月に史上最高値38,915円とバブルのピークを迎えた。その後、1997年のたくぎん破綻などを経て株価は低迷。長期トレンドで見れば2005年〜2008年のリーマンショックごろを底に、株価は再び上昇してきた。2020年の年末には、1990年以来30年ぶりの高値を記録。27,444円をつけた。年間の値幅も30年ぶりに1万円を超えるなど激動の展開になった。しかし、この動きには実態経済との乖離も大きく、低金利ゆえにお金がだぶついていることにも起因している。旅行業や飲食業など大きく打撃を受けている業種は多方面にわたる。先行きは見通しにくい。

2021年の年間の予定を見ておこう。

3月。東日本大震災から10年になる。東京五輪の聖火リレーがスタートする。

5月。五輪のマラソンコース、札幌でテスト大会開催。

7月。東京五輪の開会式。

9月。北海道で体験観光の世界会議「アドベンチャートラベル・ワールドサミット」が開催。

元日の日の出、午前7時10分

年末年始の北海道は寒波がやってきた。大晦日の朝は久々マイナス20℃を下回った。元旦の朝はマイナス16℃であった。日の出に手を合わせた後、わたしは恒例の初ランニングへと出かけた。寒すぎたため、予定していた距離の半分で切り上げたが、それこそ、身が引き締まる思いで走った。途中、50メートルくらいであろうか、全力で疾走してみた。腕を大きくふり、足の回転を早め、呼吸を深くした。数回、自分をふるい立たせるために奇声を発した。全身の細胞が活性化された思いがした。

北海道新聞の元日号に載る山中伸弥先生がかっこよかった。「世界中の研究者が団結すれば打ち勝てる」と。

医療従事者に感謝の気持ちを抱きながら。観光従事者の役に立てることを模索しつつ、一眼レフカメラとノートパソコンで原稿をつくるわたしの持ち場を今年も一層深めていきたい。