『北海道建築物大図鑑』という本を見る

『北海道建築物大図鑑』。北海道新聞社発行、著者は本久公洋(もとひさ・こうよう)さんという一級建築士の人だ。

本書で紹介される建築物は、道内に建つ建物で、
・国指定重要文化財
・国登録有形文化財
・北海道指定有形文化財
・各市町村指定有形文化財
・各市の条例で定めた指定建築物
・その他、各市町村へのアンケート調査や地域の方々からの取材によるまちのシンボル的な建築物

などが収録される。

総ページ数、575。横に置いたiPhoneの厚みと比べると、いかにすごいかわかるだろう。

北海道の建物800棟あまりを、2,800枚ほどの写真で紹介している本だ。

内容は、基本ページ構成は1ページ2つの建築物を紹介。建物の歴史、由来、建築的な特徴について解説されている。

これが、全道各地、津々浦々に紹介されているから驚く。

著者は、下調べをして、実際に現地に赴き、写真を撮影し、参考文献などを集めて執筆したことだろう。

こういう歴史ものだから、細かな年号などは一層念入りにチェックされたに違いない。

タイトルに「大図鑑」とあるように、これはほんとうに図鑑だ。

よくぞ、ここまで集めて一冊に仕上げたものだ。

こういった地道な積み上げによる仕事を見るにつけ、頭が下がる。

価格、4,950円は決して高くない。道内の歴史・文化を知る上でも、一冊、手元に置いておきたい書籍。

すばらしい。