江別市の「ホテルリボーン野幌」で「テレワークプラン」を体験する

2019年12月に開業し、全65室を有する「ホテルリボーン野幌」。駅前立地に加えて、市民交流施設ともつながる江別初の本格的なビジネスホテルだ。開業当初からコロナ下に見舞われ、気の毒に思っていた。6月1日からホテルの客室をテレワーク拠点にするというニュースを知り、初めて利用してみた。
利用には電話予約が必要。ネットからは受付していない。宿泊する時とまったく同じように、フルネームと電話番号、利用希望日・時間を告げる。このテレワークプランは1日あたり5室を上限に、8時〜18時まで利用が可能だ。料金は1日500円。本来別途必要な駐車料金800円は無料になっている。テレワーク推進事業の一環で、江別市が経費を補助している。

利用当日朝。ホテルフロントで、宿泊時と同じようにチェックインする。名前・住所・電話番号を記載し、カードキーとA41枚のアンケート用紙を受け取る。

部屋は3階の315号室だった。エレベーターで3階に上がり、カードキーをかざして入室する。中は朱色のベッドカバーが印象的なダブルベッドが置かれたエコノミーダブルルーム。窓から朝日が差し込み、明るくさわやかないい感じだ。スリッパに履き替え、パソコンを開き、Wi-Fiに接続。いつもと同じ環境になって、仕事をスタートする。


使用できる机は小さ目ながら、パソコンの左右に資料が置けるスペースもあり、窮屈さは感じない。「ホテルに缶詰になって」という昭和の作家のような緊張感の中、事務作業と新しい仕事の企画準備にとりかかった。途中、電話が入りいつもと同じように打ち合わせ。なんら支障なくテレワークが進んだ。

ビジネスホテルの日中利用ゆえ、清掃業務の音や声が館内に響く。水の流れる音や、自動販売機に飲料を詰めていく音など、意外にも音が気になった。しかし、こういった非日常の音があることにより、だれることなく、作業は思いのほかはかどった。
昼食は、併設のレストランが休業中で使えず、コンビニに出かけた。目の前にローソンがあり、駅の南口広場を超えた先にはセイコーマートもある。サンドイッチを購入して持ち込み。32インチの液晶テレビを見ながら、ランチタイムとした。設備としては、一般的なビジネスホテルと同じ、冷蔵庫やコーヒーマシンがあり使える。

仕事につかれたら、シャワーをあびることもできるし、ベッドで仮眠をとることも可能だ。しかし、たった500円の利用料金を考えると、わたしはちょっと使えなかった。
作業がひと段落して、15時に撤収することにした。6時間半ほどの滞在になった。まったくひとりで居るとちょっとつかれが出た。

普段とは異なる環境下でテレワークをやってみて、快適に集中できたことを実感。同ホテルでは6月30日までこのプランを実施する。利用対象は、就業している江別市民か、江別市内で就業している市外居住者。自宅などでのテレワークに行き詰まりを感じている人は、ぜひ、体験してみてほしい。