「積み重ね、積み重ねても、また積み重ね」〜月刊致知、特集のことば

購読している雑誌、人間学を学ぶ『致知』。8月号の特集のことばに、深く打ちのめされた。いわく「積み重ね、積み重ねても、また積み重ね」である。
どなたのことばかと言えば、耐震構造理論の生みの親と言われる内藤多仲(ないとう・たちゅう)氏(1886〜1970)。東京タワー・名古屋テレビ塔・大阪通天閣の建築に携わり、「日本の耐震建築の創始者」と謳われた人だ。

氏は自らこのことばを座右銘として、その生涯を貫いたそうだ。
「積み重ねる」ことの大切さは、多くの人が語っている。しかし、このことばを3回繰り返して生涯の自銘としたところに、そのすごさがある。1回だけでは不十分。3回繰り返すことで、積み重ねるという行為が真の威力を発揮する。「仕事と人生の要諦は、この一語に尽きることを全心身で知っていたのだろう」と、致知のリード文で紹介されていた。

「積み重ね、積み重ねても、また積み重ね」。
ここまで自分ははたして、積み重ねられるだろうか。耐えられるだろうか。けれど、わたしの仕事もまた、こうした積み重ねが必要とされる分野だ。コツコツと人知れず、積み重ねることでしか「本」というかたちにはならない。
「積み重ね、積み重ねて」きたように思っていたが、甘かった。さらにその上があることを。
月刊致知8月号は、その先の、はるか先にいる人のことをおしえてくれる。
記事全文は、雑誌を購入してお読みいただきたい。