ひとつごとを極める人の話題に学ぶ

道新の夕刊に載っていた、参考になる話。
ひとつめは「まど」欄の「ばーちゃん先生」だ。札幌市西区の小児科医院が静かに閉院したという話題。37年にわたって「自分の子どもだったらどうするか」を常に考え医療に従事したそうだ。
院内の設備老朽化と自身の74歳という年齢を考え、閉院を決めた。「ばーちゃん先生」と呼ばれながら、地域医療を支えられたことに誇りと感謝を感じていると記事では締めくくられていた。
ふたつめは「今日の話題」。滝上町にある「陽殖園」の紹介。80歳の園主が手がける私設花園だ。野球グランド3個分の敷地に800種類以上の花木が育つ。今年で66年になり、雑誌や本で紹介されたこともあり、道内外から愛好者が訪れるスポットになったという。
「年ごとに景色は変わり、終わりのない芸術作品づくりのようだ」と語り、自分がまだ見ぬ風景のために、やりつづける」という。
みっつめは「魚眼図」から。帯畜大の教授のコラム。筆者の座右の銘が紹介される。40年以上も前の大学生のころ、ある研究者から聞いたことば。「本当のフィールドワーカーというのは、その動物がいついつの時期には、どこどこで何をしているかをちゃんとつかんでいる人だよ」。
その研究者は何十年も一筋に、コウモリを追い続けていたという。
どの話題も、長年にわたってひとつごとを積み上げてきた人だ。
わたしも、そういう道を歩んでいきたい。