「道内キャンプ場続々新設」という記事にコメントが載る

北海道新聞8月24日付け朝刊、経済面

道新の経済面に「道内キャンプ場続々新設」という記事が載り、その中でわたしのコメントを採用いただいた。「コロナ禍の『密回避』需要で」という見出しが付けられている。

記事では、札幌のばんけいキャンプフィールド、恵庭のえにわ温泉ほのか、留寿都のルスツリゾートのキャンプ場新設やリニューアルを取り上げ、「新しい消費者を取り込もうと事業者側が知恵を絞っている」と紹介していた。

その記事のしめくくりとして「昨今のブームは子育て世代の40代が多く、家族での利用が増えたため」と、「キャンプを新たな観光資源として磨き上げることができなければブームはあと数年で終わる」というコメントを採用いただき、「外国人観光客など新たな利用客の取り組みに加え、人気を定着させるにはたき火やペットを巡るマナーの啓発や改善も重要」と指摘したことを紹介いただいた。

現在、キャンパーの平均年齢は40歳ほどだ。30歳で結婚して、数年で子どもが誕生。その子が小学生低学年になるころが、キャンパー適齢期。いま、この適齢期の人口ボリュームはざっと170万人いる。このボリュームが、人口ピラミッドを見ればわかるが、15年後には約130万人と24%も減少することが見えている。

かつての道内スキー場がそうだったように、国内客の減少を外国人・インバウンド需要がそのすきまを埋めてきた。キャンプも同様に新しい客の取り込みがなければ、やがて衰退してしまうだろう。幸い、「手ぶらキャンプ」商品や「グランピング」といった高額プランも定着しつつある。無料の野営場から数万円の豪華アウトドアプランまで、多種多様な楽しみ方ができることが大切なように思う。

北海道のアウトドア・自然環境は豊かなうえ、都市部に近いというところが世界的に見ても評価されている。この強みを機会に変えて、コロナ終焉の際に備えたい。