やる気を上げる、モチベーションを高く保つための一冊『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』

あなたは普段、やる気というか仕事に対するモチベーションは一定に保たれているだろうか。わたしはなかなか、これができていない。気分が乗って成果があがる日がある一方、パソコンに向かってはいるものの、原稿が一向に進まない時もあり、自分でも困っている。なんとか、こういった気分を一定に保ち、たんたんと物事を進めていけないだろうか。日々、格闘している感じだ。
「できる人」は、日頃、ルーティンと呼ばれるある一定の動作を取り入れ仕事や練習に入っていくというようなことを聞いた。文筆家であれば、鉛筆の芯を研ぐことから原稿を書き始めるとか、スポーツ選手であれば、同じ体操から日課の練習に取り組む、といったことだ。
わたしも、ずっとなにかいいルーティンがないか模索していた。先日、いい本と出会い、毎朝のルーティンに使っていて、ある程度成果が出ていることからこの本を紹介したいと思う。
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』。藤尾秀昭監、致知出版社。定価は2,585円、ページ数は422ページ。初版は2020年11月。わたしが買ったものは、なんと、もう14刷を重ねている。
内容は月刊『致知』に掲載されたインタビューや対談記事などから再編成されたもの。経営者・プロスポーツ選手・職人などなど、一道を真剣に生きた人が語ることばが、1月1日から12月31日まで365日に分けて語られている。

この本を毎朝、当日ページを読むことにしている。例えば、本日。10月25日のページには、「この世のすべては借り物」と題して千葉工業大学の未来ロボット技術研究センター所長である古田貴之さんの記事が載っている。
いわく「重要なのは何をして、何を残すかなんです。『明日これをやろう』と思っている人には明日は来ない」「人にほめられたい、嫌われたくないと考えるよりも、本当の自分の心の声を聞いて、この世にどれだけのものを残せるかに時間を使うべきだと思います」「わたしはいまも睡眠時間が一日2時間以下です。(中略)普通のことをしていたら、普通の結果しか生まれません」
キョーレツな生き方の一端を知る。同じ空の下、こんなにも懸命に生きて仕事をするプロフェッショナルがいることに驚く。スイッチが入る。文字通り、自分の座右の一冊になりつつある。この本は本当におすすめだ。