「一日読まざれば、一日衰える」

『修身教授録」森信三著

「一日読まざれば、一日衰える」。

わたしの座右の一冊としている『修身教授録』の中にある一節だ。森先生によれば、「読書はわれわれの生活中、最も重要なるものの一つであり、ある意味では、人間生活は読書がその半ばを占むべきだとさえ言えましょう」と書いている(63P)。

その意図すべきところは、人間生活はその半ばを読書に費やし、他の半分は、かくして知り得たところを実践して、それを現実の上に実現していくことだと指摘する。

ならば、わたしの場合はどうか。

・一日書かざれば、一日衰える

・一日撮らざれば、一日衰える

・一日取材せねば、一日衰える

だろう。

加えて言えば、

・一日走らざれば、一日衰える

だ。

ある本で読んでびっくりしたことがある。世界的なピアニストの話。

練習を一日休めば、音色がおかしいと自分でわかる。二日休めば、そのことがパートナーの奏者にわかる。そして、三日休めば聴衆にもわかるという。

なんとも高い次元の話ながら、恐ろしいことだ、

世界レベルの実力を維持するには、いかに日々の鍛錬が大切かという話だ。

日々の鍛錬。

自分の技能を少しでも高めるために、取り組みたい。