予備校の受験生応援メッセージ広告に涙が〜駿台の交通広告

普段、なにげに見ている広告スペースに思わず目がとまった。そこには青ベタ一色の中に手書き文字がちりばめられた、いわゆる寄せ書きのようなメッセージ集だった。
(なんだろう)
と思ってチラ見していたら、それは予備校による国公立大学の2次試験受験生への応援メッセージであった。
「がんばれ!受験生 駿台」と書かれた広告には、「未来につながる 今日も全力で! 自分を信じて悔いなく戦え 札幌校職員一同」と真ん中に書かれている。
そのメッセージを取り囲むように、それぞれの科目の担当者から短い激励メッセージが寄せられていた。
もう、我が家には受験生はいないので気にすることはなかったが、この日は、国公立大入試の2次試験が始まったことにあわせた広告だと気がついた。
報道によれば、道内では13大学のうち個別試験を行う11大学に約1万人が挑む。平均倍率は2.9倍。3人に1人しか受からない過酷な門だ。
昨年もそうだったが、今年もコロナ下での受験である。直前には、大雪により交通障害も発生した。不安の最中での2次試験当日。予備校の応援メッセージにじんわり涙が出る思いで、札幌駅構内に掲げられた大型広告を食い入るように読んでしまった。
広告も時には、こうして役立つこともある。広告主の駿台予備校と企画・制作代理店に「あっぱれ」を申し上げたい。
そして、わたしもまた「がんばれ、受験生!」とささやかながらエールを送りたい。