北海道の観光/地域ネタ
【七飯】七飯町にある大沼公園は道内有数の景勝地。大正時代には静岡県の松原などと共に「新日本三景」に選ばれた。観光地・大沼を形作ったのは1859(安政6)年の函館開港後に訪れた外国人たちだった。1872(明治5)年に現在の国道5号が開通し、冷涼で景観に優れた保養地として人気を集めた。1958(昭和33)年に道内初の国定公園に指定。旅館が立ち並び、観覧車も造られるなどリゾート地化が一気に進んだ。その後、交通網の整備で移動が簡単になったことで、滞在時間が短くなった。団体旅行客が減り、宿泊施設の撤退も相次いだ。七飯町によると大沼地区の観光客は記録が残る1965年度以降、1991(平成3)年の297万人をピークに減少。2020年度はコロナの影響もあり119万人と半分以下になった。