月朝に読む『稲盛和夫一日一言』

月曜日の早朝。一週間がはじまる大切なひと時。最近の習慣は致知出版社から出ている『稲盛和夫一日一言』を読むことで、気を引き締めている。

例えば、6月。

・いい仕事をする条件
その一つは「細部まで注意を払うこと」。単純作業でも丹念にていねいにこなす必要がある。「神は細部に宿る」。仕事の本質は細部にこそある。いい仕事は細部をおろそかにしない姿勢から生まれる。

二つには「理屈より経験を大切にすること」。教科書などの理論どおりにはいかない。現場で実際に手を汚し、試行錯誤を繰り返してみないと分からないことのほうが多い。理論と経験則がかみ合ってこそ、すばらしい技術開発が可能になる。

三つ目には「地道な作業を続けていくことをいとわないこと」。仕事は日々、継続してこそ進歩がある。地味な仕事を日々続けていく中でこそ、確かな技術と経験が蓄積されていく。「継続する力」がない限り、すぐれたものづくり、自他ともに満足するような仕事は不可能である。

本の帯には「運命を高める箴言(しんげん)366」とある。折にふれてこころを高めていきたい指針となる一冊だ。