久しぶりの大会「当別スウェーデンマラソン2022」に出場、なんとか完走する

ファンラン組みのスタート前

久しぶりにマラソン大会に出場した。「当別スウェーデンマラソン2022」。当別町で開催される大会に、なぜ北欧の国名が入っているか。その理由は「スウェーデンヒルズ」と呼ばれる統一された住宅街の中を走るマラソンだからだろう。大会の第1回はコロナ前、真夏に開催されたものが、3年ぶりに秋に日程を変更しての実施となった。

わたしはもう、何年もマラソン大会に出場していない。ランニング自体をやめたわけではない。仕事が忙しいところにコロナ禍がやってきて、走る機会が劇的に減った。大会出場は、自分でも記憶が定かではないが、おそらく5年ぶりくらいのような気がする。コロナ中で落ちた体力を、エントリーをひとつの目標にして、日々のランニングに努めようと思っての出場だった。

計画どおりの練習ができずに当日を迎えた。でも、8月下旬に内藤先生と北広島で20キロ走を走破したことから「まあ、だいじょうぶだろう」と思っていた。午前8時、自宅を出発。30分後、A駐車場(会場となるゴルフ場の練習場/事前予約1,000円)に到着。ナンバーカードを受け取りに徒歩で受付に向かう。コロナ中の大会は特異だ。事前に1週間分の体調状況と体温を専用WEBサイトに入力しておかなければ受付はできない仕様になっている。ナンバーカード交付には、スマホの画面に届いた専用画面で自分のゼッケンを知るようになっていた。受付後、バナナと大福をいただきクルマに戻ってスタンバイ。1時間くらい待機。ここ1ヶ月間、ランニング時に右腰の痛みがあったので、ロキソニンを飲んでおくことにした。10時。ファンラン組みがスタート。生バンドの演奏が会場を盛り上げる。コロナ禍で途切れたマラソン大会に再び、このような高揚感ある場所にいられるありがたさを感じた。

10時半。ハーフマラソンの部(この大会はハーフのみ)のスタート。MCのカウントダウンで出走。スタート直後の3キロは高低差70メートルの下りになっていた。周囲のペースが早くて戸惑う。その後、6キロ付近からスウェーデンヒルズ内の上りとなる。住民の応援に力をいただき、知り合いにも会えた。8キロ付近で、ゲストの高橋尚子さん(50)とハイタッチ。なんと、このオリンピックのメダリストと10キロ手前では並走することができ、1分くらいだろうか、お話することもできた。高橋尚子さん、細身の姿で、さっそうと髪をなびかせてぐんぐん前へ行き去った。金メダリストと一緒に走った経験は、何ごとにも変えがたい経験となった。

後半戦は、だんだんと辛いものになった。17キロ付近の給水所あたりから、脚がつりそうになってきた。道端にそれて、屈伸運動を行う。脚の前スネがウィークポイントのわたしは、ぴくぴくと痙攣一歩手前の状態になっていた。しかし、なんとか耐え、スタッフの方々や沿道の皆さんの応援もあり、20キロ過ぎの最後の坂を上りきり、ゴールすることができた。

ゴール後のカレーライスと芋団子汁は、しみ入るようにうまかった。一気に食べた。預けていたリュックを受け取り、計測チップを返却し、ゴール地点を見たら、まだまだ、老若男女のランナーが最後の力を振り絞ってゴールゲートを目指していた。

完走後。やりきった自分に満足した。タイム的には、ずいぶんとひどいものだった。でも、今の自分的にはこんなもんだろう。もっと練習して、以前の走力を取り戻したいなあ〜と。そんな思いを胸にいだきながら、クルマを走らせ家路についた。

久しぶりのマラソン大会は、楽しいものだった。大会関係者、そして応援していただいた当別町の住民にお礼を述べたい。加えて、ゲストランナー・シドニー五輪(2000年)の金メダリストである高橋尚子さんに感謝の意を伝えたい。高橋さんはコース上のあちこちに神出鬼没して、大きな声でランナーを元気づけていた。マラソン/スポーツっていいなあ。まあまあな筋肉痛がここちよい疲労感に変わっていた。