道内の地域情報

【本別】日本一の豆のまち
本別町は1997(平成9)年に、いんげん豆の作付面積が日本一となり、それをきっかけに「日本一の豆のまち」を掲げて町おこしを行っている。1月下旬には「ほんべつ豆まかナイト」というひと足早い節分のイベントが開催されている。約2トンの地元産大豆をまき、豊作や無病息災を願う。

【陸別】日本一の寒さ
「日本一寒い町」を標榜する陸別町は、冬の平均気温が道内で最も低く、2023年は1月初旬に氷点下30℃を記録した。陸別町は大雪山系があることで日本海からの雪雲が阻まれることから、冬は晴れる日が多い。晴れると夜間には地表の熱が奪われる放射冷却現象が発生する。周辺の山々から流れ込む冷気も寒さを強める要因になっている。毎年2月にはこの厳しい寒さを楽しむ「しばれフェスティバル」が開催されている。

【羅臼】秘湯、熊の湯
「熊の湯」は国道334号沿いの橋を渡った羅臼川のほとりにある。世界自然遺産となった原生林が湯を取り囲む。1978(昭和53)年に羅臼町が露天風呂を開設。愛好者が自主運営してきた。入場は無料だが、毎日の清掃や補修費用は愛好会の会費、温泉内の寄付金箱などから資金を捻出する。秘湯ぶりは全国に知られる。地元漁師だけではなく、観光シーズンは旅行者、温泉ファンでにぎわう。お湯の源泉は約95℃。水で加減するものの、50℃近くと集めだ。

【ウトロ】ウトロ、観光の歴史
かつて、ウトロは「陸の孤島」と呼ばれた。斜里町の中心部とつながる道路がなかったからだ。1971(昭和46)年、歌手・加藤登紀子さんの「知床旅情」がヒットすると知床の観光は大きく変わった。斜里からウトロに向かうバスは乗せきれないほどの人であふれ、年間70万人以上の観光客が押し寄せた。2005(平成17)年に知床が世界自然遺産に登録されると、全国各地から自然ガイドがウトロに参入するようになった。

【北海道の気候区分】冷帯(亜寒帯)〜ブラキストン線
植物の分布を基礎にした「ケッペンの気候区分」によれば、世界の気候は大きく5つに分けられている。本州・四国・九州は主に温帯。沖縄は亜熱帯に属している。北海道は冷帯(亜寒帯)である。津軽海峡を境に北海道と本州の植生は異なる。この津軽海峡には目に見えない「ブラキストン線」というものが引かれており、生物地理上の境界線があるとされている。イギリスの動物学者が提唱した。動物相はブラキストン線を境に、北のシベリア亜区と南の満州亜区に分かれる。ブラキストン線は、ニホンザル・ツキノワグマ・ニホンカモシカ・モグラ科などの北限。ヒグマ・クロテン・ナキウサギ・シマリスなどの南限となっている。

【滝上】ハッカの生産量全国一
滝上町はハッカの生産量が全国一。町内7戸の農家が合計6ヘクタールで栽培する。8月下旬に収穫し、天日干しされ、9月に蒸留する。町内唯一の蒸留施設で、10〜20キロ近くの油分を抽出する。

【上士幌】糠平湖の御神渡り
全面氷結した糠平湖で、氷が山脈のように持ち上がる「御神(おみ)渡り」が現れ、神秘的な光景をつくりだしている。御神渡りは氷結後の寒暖差によって氷が収縮と膨張を繰り返し、割れ目の氷が持ち上がってできる現象。湖の中央付近で約1.5キロに渡りジグザグに連なっている。高いところでは約80センチにも達する。

【寿都】だし風
「風のまち」として知られる寿都町は羊蹄山の西方にある日本海に面したまち。水産業が盛んで、ホッケやカキ、ウニなどが有名。「だし風」は太平洋側の噴火湾から山あいを通って日本海にふきぬける、とても強い風。寿都町はその出口にあり、漁業や農業に被害が出るなど悩みの種であった。そこで町は、この風を生かそうと、1989年に自治体として全国で初めて風力発電施設を設置。現在は11基の風車が回っている。かつては住民の悩みの種だっただし風が、クリーンエネルギーに姿を変えて地元と近隣の生活を支えている。

・だし風とは
山に挟まれてせまくなったところを吹き抜ける南南東の風
寿都の強風は、北西~西北西の風と南南東~南の風で代表される。4~10月は南~南南東、11~3月は西~北北西の風が卓越し、日最大風速もこの風向きの時に限られる。特にこの地方では、南南東の風は「だし」と言い、山に挟まれて狭くなったところを風が吹き抜けるため、風が強くなる。4月に最大風速で50m/s近くの記録が残っている。

【知内】一番ニラ
ニラの生産量全道一を誇る知内町で、冬に休眠させて栄養を蓄えた株から最初に芽吹く「一番ニラ」の収穫が盛んに行われている。同町のニラは「北の華」のブランド名で通年出荷される。中でも一番ニラは葉が柔らかく、甘みが強いのが特長。町内では1月5日に収穫が始まった。一番ニラの収穫は3月〜4月にピークを迎える。新函館農協知内基幹支店によると、68戸が加入する知内町ニラ生産組合の2022年の出荷高は15.4億円。生産量は1,845トン。

【網走】流氷館がリニューアル
天都山展望台・オホーツク流氷館が1月20日にリニューアルオープンした。360度カメラで撮影した流氷の映像を高さ3メートル幅15メートルのスクリーンに映す巨大シアターが完成。地球温暖化の影響を伝える解説など、展示エリアを大きく刷新した。オホーツク海で採取した流氷に直接触れられるスペースも従来の1.3倍に拡大した。

【弟子屈】川湯温泉に星野リゾート進出
川湯温泉に星野リゾートが進出する方針を固めた。場所は廃業した華の湯と川湯プリンスホテル跡地。川湯温泉の宿泊客は、1991(平成3)年度の約56.4万人をピークに現象が続き、コロナ前の2019年度には8.6万人にまで落ち込んでいた。廃業したホテルなども多く、再開発が課題となっていた。事業は環境省が訪日観光客誘致を目指し2016年に開始した「国立公園満喫プロジェクト」の一環。