機能する計画の立て方、ドラッカーに学ぶ

一年の計、一ヶ月の計画、一日の予定。いろいろなことを事前に予定しておかなければ、効果的な日々はすごせない。そんなことは百も承知なのだが、実は、わたしも上手に計画が立てられない男だ。

いろんな本を参考に、試行錯誤をくり返している。今日は、ドラッカーから計画の立て方を今一度、学びたい。

計画を立てるうえで、まず最初に行うべきことは「ミッションを確認し、目標を設定すること」だという。

ミッション=使命。

・目的は何か?

・何のためのものか?

・あなたは何をもって憶えられたいか?

使命とは、「今日を超えるものであって、かつ今日を導くものである必要がある」という。

そして、この使命を実現するには、明日のゴールと今日の行動が不可欠だ。

その上で、「計画とは、行くべき場所と行き方についてのもくろみを規定するだけである」という。

われわれが成果を求めてはたらくことができるのは、計画によってだ。意図を行動に変えるのも計画によってである、と書かれている。

 

計画における5つの要素。

1)廃棄

2)集中

3)イノベーション

4)リスク

5)分析

 

計画の策定において第一にすべきことは、成果をあげていなかったことの廃棄だそうだ。次に、うまくいっているもの、成果をあげていることの強化。成功の追求に勝るものはない、としてここへの集中が必要だ。第3がイノベーション。顧客にとってまだ提供できていない価値は何か。あたらしいスキルは何か。どのように貢献できるかを考える。長期のリスクと短期のリスクをバランスさせ、最終決定の前に、分析をした上で決定する。重要でありながら不得意な分野、すがたをあらわしたばかりの問題、かたちをとりつつある機会といったこと。

 

この5つの要素を検討したのち、計画はアクションプランと予算をもって具体化される。

 

さらに重要なことは、計画の修正。状況が変化した時。成果があがらない時。予期せぬ成功があったとき。

 

アクションプランは意図であって、絶対の約束ではないという。一つひとつの成功や失敗が新しい機会をもたらすことから、ひんぱんに修正していくべきものだそうだ。

アクションプランは時間管理の基準としても必要だ。時間こそ最も稀少で価値ある資源であるとドラッカーは指摘する。アクションプランなくしては、すべてが成り行きまかせになる。途中でアクションプランをチェックすることなくしては、成り行きの中で、意味のあるものとないものとを見分けることすらできなくなるという。

 

なんのために今年一年があるのか。

365日をすごした後に、あなたは周囲の人にどのように記憶されたいのか。

ここを問い、ノートに書き出し、行くべき場所を特定する。

その上で、捨てる分野・止めることを決め、逆にうまくいったことを強化する。

その実現には、どんな行動が考えられるだろうか。

わたしも、今一度、整理しよう。