インバウンド、2025年最多を目標に

政府は「観光立国推進基本計画」の目標として2025年に訪日客数の過去最多を目指すことを決定した。これまでは、2019年の3,188万人。一方で、客数のみに依存しないとして、訪日客1人当たりの消費額を2019年の159,000円から200,000円へ増やすこと。三大都市圏を除いた地方部での1人当たりの宿泊も、2019年の1.35泊から1.5泊にする目標も掲げた。

コロナ禍によって、インバウンド客は93%減という記録的な落ち込みを経験した2021年。それまでは順調に客数は伸び、伸びすぎ故に「観光公害」をも招いてしまった。この反省をふまえ、仕切り直しとする今回の第4次計画。客数だけに固執せず、富裕層の誘客や、地方への分散を通じて質的な向上を目指すという。

人口減少がつづく日本にとって、インバウンド客は外貨を獲得する重要な顧客である。特に北海道は「都市部に隣接する大自然」が売り物になるはずだ。官民一体となってこの目標の達成へ向かいたい。