黒松内の「今田農場」で冬キャベツ掘り出し体験
黒松内町で地元の方々との交流をつうじて、冬ならではの魅力を体験するモニタリングツアーに参加してきた。そのようすをレポートしたい。
最初は「今田農場」さんでの「冬キャベツ掘り出し体験」だ。
ちなみに、黒松内町は札幌と函館のほぼ中間に位置し、人口は3千人ほど。「ブナ北限まち」として知られる農業と福祉のまち。
黒松内川に近くにある「今田農場」さん。かつては稲作、いまは畑作農家さん。
対応してくれたのは今田知代(いまだ・ともよ)さん。右はコーディネーター役の黒松内町観光協会ブナ北限の里ツーリズムの本間崇文さんだ。
雪の下に埋まっているキャベツを掘り出しに行く実験ツアー。参加者はスノーシューを履いて出発する。
広い雪原を歩く。雪原は実は、今田さんの畑。まっしろな世界はきもちいい。爽快!
「たぶんここらへんにあると思うんだけれどね〜」と今田さん。実は昨年の収穫時期はキャベツが豊作すぎて価格がつかず、出荷せずにいたところ、根雪が早くおとずれそのまま雪の下にキャベツがねむっているという。そのため、印をつけておくこともできず、「だいたい、このあたりかなあ」ということでの掘り出し作業となった(笑)。
約1メートルほど雪を掘ると地面にあたる。土がでてくるだけで、残念!と思っているところに、本間さんがなにやらヒットしたらしい。
慎重に掘りすすめるとみどりのものを発見。ブロッコリーを掘り当てた。その後、何カ所か掘ってみるが野菜にはヒットせず。体験用にちゃちゃっと埋められたものを掘り出すよりも、ほんものの体験ができて参加者はみな大満足。
お目当てのキャベツは掘り出せなかったが、今田さんが倉庫に保管していたものを見せてくれた。
写真左は一般的なキャベツ。右の大きなものは「札幌大球(さっぽろたいきゅう)」。重さは10〜15kgはあるという日本一大きいともされる幻の巨大キャベツだそう。今田さんは八列トウキビなどとあわせて、昔ながらの作物を守りたいと栽培に挑戦している。
一般的なキャベツと札幌大球と両方をその場で試食してみる。シャキシャキしていてほのかに甘みがあり、おいしい。特に札幌大球の方は、3倍くらい大きいにもかかわらず、葉はふんわりしていてやわらかい食感だった。
最後は栽培してるサツマイモを味わう。ご自宅のストーブでじっくりとふかしたベニアズマ。ねっとりとふかい甘み。今田さんいわく、「じっくり時間をかけた方が断然おいしいのよ」。
てまひまかけられた、おいしい野菜に出会った。