黒松内のお母さんたちと冬のたのしみお豆腐づくり体験と試食

黒松内町での冬のモニターツアー。2日目のメインアクティビティは豆腐づくり体験だ。農家のお母さんたちにまぜてもらい冬のたのしみ、お豆腐をてづくりして味わう。

会場はまちの中心部からすこし離れた郊外に建つ「ブナセンター」。北限のブナに関する資料が展示される施設。ここに、食品加工コーナーなどがある。

豆腐づくりのスタートは、前日につけておかれた大豆をミキサーに投入するところから。地元農家のお母さんたちの集まり「豆っ子くらぶ」のみなさんの作業におじゃまする。

大鍋に水を入れ沸騰させたところに、くだかれた大豆を入れしずかにかきまぜる。こげさせないよう、ふきこぼれないよう、おおきなしゃもじをつかって鍋の底をていねいに動かす。

温度を正確に計って。

油圧式のしぼり機に入れる。圧をかけると、豆乳とおからができる。

できたての豆乳をいただこう。うーん、やさしい味。そぼくで、ほのかに甘い。いかにもカラダにいい感じがする。

おからもふんわり、おいしい。

にがりを入れてすこし固まった、寄せとうふのものを味わう。フワフワだ。

型に布をしいて水を切っていく。

待つこと15分。型枠からはずして水の中で包丁を入れる。みなれたお豆腐のかたちになってきた。

完成! さっそくできたてを味わってみよう。

どんな味わいかな。うーん、大豆の風味がぎゅっと凝縮されたお豆腐。やさしい味わい。醤油もなにもなくてもおいしいね。

黒松内産大豆をつかった手づくりお豆腐体験。豆っ子くらぶのみなさんの手際のよさというか、チームワークのよさでどんどん作業が同時並行的に進んでいくようすにほれぼれとびっくり。

加工場では、同時に米麹づくりも行われていた。ふかしたお米に温度計を差して正確に温度を計りながら麹菌をまぜていく。この後、お母さんたちは味噌をつくって各家庭にもちかえるそうだ。

地元の農産物をつかって、それも一粒ひとつぶを大切に扱って加工品をつくる黒松内の人々。そこに「ある」ものをていねいに活かしてくらすそのくらしにふれることができた。

うれしくおいしい時間。

しあわせ、というものを感じた。