北海道内の都市人口順位が変化、江別市が小樽市を抜く

(2021年5月更新)北海道の市町村人口ランキング、2020年の国勢調査の速報値が発表

北海道の人口。2019(令和元)年12月末時点の数字。

・総人口 5,268,166人

・男 2,488,844人  女 2,779,322人

総人口で言うと、前年同月比 32,726人の減になっている。


2017年12月末の人口で、道内8位だった江別市が118,999人となり小樽市を上回って7位になった。

1 札幌市 1,963,570
2 旭川市 340,211
3 函館市 262,519
4 釧路市 172,391
5 苫小牧市 172,375
6 帯広市 167,653
7 江別市 118,999
8 小樽市 118,923
9 北見市 118,787
10 千歳市 96,807

道内の人口上位10市。札幌がダントツ1位で1局集中しているのがよくわかる。

(2022年1月20日追記)
札幌市の人口が初めて減少に転じたことが報道された。住民基本台帳に基づく1月1日現在の札幌市の人口は、1,960,668人。政令指定都市に移行した1972年以降、1月1日現在の人口が減少になるのは初めてのことだ。

札幌市内の人口は1973(昭和48)年に109万人に。1985(昭和60)年に150万人台に。2012(平成24)年には190万人に達するなど、一貫して増加をつづけた。しかし、これからは減少が始まるかもしれない。


札幌市を抜いた2位からをグラフにしたもの。

旭川市と函館市の次に、15万人超の3市のグループがある。ここではおそらくは、苫小牧市が抜け出てやがて全道4位になるであろう。

その次に10万人前後の4市のグループがある。小樽市が下がって、千歳市が躍進してくるのであろうか。

ちなみに、1950年というキリのいい年、68年前はどうだったのか。

1位 札幌市 313,850人

2位 函館市 228,994人

3位 小樽市 178,330人

4位 旭川市 123,238人

5位 室蘭市 110,443人

6位 夕張市 99,530人

7位 釧路市 93,357人

8位 美唄市 87,095人

9位 芦別市 58,547人

10位 三笠市 54,476人

炭鉱で栄えたまちがランクインしているのが興味深い。札幌市もさほど突出している感はなく、むしろ函館市が迫っている。というか、1900年代初頭には、函館市の人口が道内トップであった。

港町がゆるかやに衰退していき、炭鉱まちが急激に人口減に見舞われてきた歴史が、人口の推移という数字にあらわれている。

(2022年1月追記)
室蘭市の人口が8万人割れし、79,986人となった。室蘭市の人口ピークは1969(昭和44)年の183,125人。ここ50年ほどで6割弱減った。

(2022年4月追記)
小樽市の人口が11万人割れし、109,712人となった。10万人台となったのは1920(大正9)年以来。102年ぶり。小樽市の人口ピークは1964(昭和39)年の207,7093人。札幌への流出などの影響で、約60年でほぼ半減した。

日々の変化は目に見えにくいが、すこし長い期間で見ればおどろくほど変わっている世の中。注視したい。

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