パトカーで受験生を試験会場に送ったという、いいニュース

平成29年度の大学入試センター試験が開始された。写真は会場のひとつ、室蘭工大の正門前。応援にかけつけた先輩や後輩たち。

この朝のできごと。こころあたたまるグッドニュースを新聞が伝えた。「JRの事故により北海道警察がパトカーで受験生を会場に送った」という。

記事によれば、試験初日の朝8時ごろ、白老町の踏切で乗用車と特急列車の接触事故が発生。JR北海道は列車の運転を一時見合わせてた。これを受け、苫小牧署は受験生に影響が出ていないかJR側に問い合わせたところ、同町の萩野駅に3人いることが判明。近くの白老交番のパトカーを派遣。登別駅にも1人いることがわかり、駆けつけた登別交番のパトカーが対応。4人全員を受検会場の室蘭市の室蘭工大まで無事に送り届けた。北海道警察は受験生が事故などに巻き込まれた場合、パトカーで送るよう各署に通知していた。苫小牧署は「今まで勉強してきた受験生を思い、常識的に判断した」、室蘭署は「非常事態だったが、間に合ってよかった」と話していた。

センター試験の開始は午前9時半。列車を待っていた受験生はさぞあせったことだろう。そんな困った時に、警察の方からJR側に問い合わせをして受験生の存在を知り、近くの交番からパトカーを出し約32キロ・45分くらいをかけて送ったのだ。

すばらしい対応だ。

パトカーは赤色灯をつけず、サイレンをならさず走ったそうだ。事前準備(想定)があってこそのいい仕事。

この受験生、みな、合格してほしいなあ。