岩字地区の冬のモニターツアー4〜神恵内村で宝引き、まちあるき、岩のり打ち体験

岩字地区のモニターツアー。2日目の後半は神恵内(かもえない)村に移動。100年以上前から村につたわるあそび「宝引き(ほうびき)」と、北海道で2番目に人口が少ない村のまちあるき、その後、この時季ならではの、岩のり打ち体験をする。

宝引き会場は、なんと個人のおうちにおじゃまする。「親(おや)役」をつとめてくれる、五十嵐浩二さん宅。

五十嵐さんちの2階は、なんと大広間。カラオケセットがおかれる。

まずは熱唱してくれる五十嵐さん。神恵内をテーマにつくられた演歌を披露。そのあと、江差追分も唄ってくれた。すばらしい!

さて、宝引きスタート。人数は10人前後がちょうどよく、まるく車座になって座る。親役の人が人数分のほそいロープのはしに当たりボールをつけておき、それを誰が引き当てるかを競う単純ゲームだ。

親がなげたロープを、それぞれが1本持つ。

さあ、だれのところに当たるのかな・・・

このあそびは東北地方からニシン漁とともに伝わったらしい。漁にでかけた後、浜にのこされた女性陣のあそびだったそうだ。今は、当たりにはちょっとした商品がつかわれているが、その昔は、お金をかけてあそんだそうだ。

なんだか運だめしのようで、とってもたのしい!

ことばで説明してもわかりづらいと思うので、動画を見てほしい。

 

つづいては、神恵内のまちあるきへ。

ちいさな漁村、神恵内をぶらぶらと歩く。

伊藤精肉店さん。今じゃ、このような対面販売の肉やさんって少なくなったよなあ。

次は役場のとなりにある菅原商店さん。

いろんな乾物が置かれている。すごい!

むらにはコンビニ店がない! コンビニ的に食品などが買える岡田商店さん。

稲葉製菓店。

 

さて、一行は次なる体験会場へ移動。岩ノリ打ち体験をする。

おしえてくれるのは、さきほど訪問した岡田商店の岡田順司さん。

前日に「ゆびがもげるほど、寒かった」という冬の海の岩場で採ってきた岩のり。それを手作業でゴミや小石などを取り除く作業からスタート。地味な作業だ。

異物をていねいに取り除いたあとは、包丁でちいさくきざんでいく。

その後、専用の道具をつかって、水のなかで均一にしく。薄く一定にするのがコツだが、むずかしい。

水からの浮力を活かして、かたわくである木枠をゆっくりと持ち上げると・・・

のり、が完成! おみごと。

これを数日、乾燥させると「岩のり」になる。

それぞれ、自分がつくった岩のりを持って記念撮影。

(つづく)