冬の豊浦でサミットにも採用されたソーセージづくり体験
洞爺湖からクルマで約10分。札幌からでも中山峠経由で2時間半程度で到着する豊浦町。噴火湾に面した自然豊かなまちだ。ホタテとイチゴとSPF豚が有名。このまちで、2008年に開催された「洞爺湖サミット」の食材にも採用された知る人ぞ知る、実力派のソーセージがあるという。体験が可能ということでいざ!
体験の前に、ちょうどお昼の時間になったためランチタイム。本日の選択は「namihei pizza (ナミヘイ・ピザ)」さん。国道37号線に面している。マキが積まれているのが期待大。
店内の一角。カウンター席とテーブル席がある。
オーナーシェフが使う窯は、なんと「有珠山の溶岩プレート」を炉床につかったてづくり窯。マキを入れ、温度を調整してピザを入れ、90秒ほどで焼き上がる。
マルゲリータ。
「本日のおすすめ」メニューは「長万部産川瀬チーズ工房のラクレットと真狩産三野農園のユリ根のピッツア」。地元の食材を使い、チーズの味がうまさ引き立つ一皿
さあ、いよいよソーセージづくり体験だ。会場は国道沿いに面した道の駅「とようら」のバックヤード内にある「豊浦S.W.FABRIK」さん。東京墨田区にある(株)桑原ハムの北海道工場という位置づけだそう。
ソーセージづくりをおしえてくれるのは代表の福島賢一郎さん。本場ドイツに修業に行った経験もある。食肉の部位の説明からはじまって、ソーセージの製造工程を図で説明していただく。
今回は「混合調味」という工程から見せていただく。肉をマシーンで砕いていき、香辛料と調味料で味付けしていく。肉はあらびきの食感を残すために、投入するタイミングを変えていく。氷をつかうところがポイントだそう。
ヒツジの腸を使って充てん作業に挑戦。コツはスピードと入れる密度かな。
両端をしばって、真ん中でぐるりとまわして2本分に。完成!
体験のあとは、道の駅の休憩コーナーでゆで上がるのをまつ。
まっている間には、ここの道の駅人気の一品、「イチゴスムージー」を味わってみよう。特産品であるイチゴを使い、つぶつぶ感が残るスムージー。夏にはこれを求めて行列ができるそう。
ほどなく、ゆであがったソーセージにご対面。できたてはなんともいえないおいしさに。スパイシーな味付けが美味。
「シュタット ヴァイデ」のブランド名で製造される各種製品の試食もできる。おいしいハム・ソーセージをつくるために、同社でのこだわり。厳選した原料だけを使う。塩はミネラルたっぷりの自然塩を使う。香辛料は天然のものだけをブレンドする。道具を選び手間と時間をかけてつくる。
「保存料・着色料をつかっていないので、品質保持期限を守ってほしい」と。世界各国の首脳が集まるサミットで採用されたソーセージはこだわりの手づくり品だった。