天売・焼尻の離島に見る、北海道の現実

天売・焼尻の離島に見る、北海道の現実

北海道で起きていることの、縮図のような話が新聞の記事になっていた。

「離島を結ぶ〜天売・焼尻航路は今」と題して、「生き残りへ、台湾客誘致」という見出しの記事。

天売島・焼尻島はともに周囲12㎞ほどの小さな島。水産業と観光業が基幹産業だ。人口のピークは1954年、2島合わせて5,000人ほどがいた。昨年末時点では458人と、実に9割減となっている。

観光客の入り込みも、1974年の6.8万人をピークに、ここ数年は1.8万人程度。こちらも1/4ほどの集客に落ち込む。

その結果、インフラとしてのフェリー航路は大幅赤字。2億円の赤字を国と道・町が負担して支えているという。

このような苦境を打開すると期待されるのが、インバウンド客。中でも台湾客に熱い視線が注がれている。数こそ100人程度ではあるものの、倍増している。

記事では町長のコメントとして「離島は観光の宝。あらゆる機会を活用して観光客を誘致し、航路を支える」と。

この現状は、なにも天売・焼尻の2つの島だけの問題ではない。北海道のあちこちで起こる未来の現実だ。

・人口が激減

→国内の団体旅行客も激減

→インフラが赤字

→縮小or撤退、ますます不便になる

→頼みは外国人旅行客

→外国人旅行客に地元でお金を落としてもらう策を整備

→地元経済の落ち込みを少しでも食い止める

という構図だ。

かつて、道内のスキー場はバブル以降、どんどん苦境に陥った。そのスキー場を救ったのはインバウンド客だ。

北海道は、世界から見れば「アジアの宝石」と呼ばれている。手付かずの自然と、そのすぐそばに都市が隣接するという稀有な島だ。

変化を機会に。

それぞれの持ち場で、機会を模索したい。

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