日本国内1,741の市町村をすべて訪れ写真集『ふるさとの手帖 あなたの「ふるさと」のこと、少しだけ知っています。』を出版した仁科勝介さんを知る

日本国内1,741の市町村をすべて訪れ写真集『ふるさとの手帖 あなたの「ふるさと」のこと、少しだけ知っています。』を出版した仁科勝介さんを知る
仁科さんのWEBサイト「ふるさとの手帖」

びっくりする、すばらしい若者を知った。

仁科勝介(にしな・かつすけ)さん。
1996年、岡山県生まれ。広島大学在学中の2018年3月から2020年1月までの間に、日本国内にある1,741の市町村をすべて訪れる。写真館勤務を経て、2020年9月から独立。全国の旅の風景を収めた『ふるさと手帖 あなたの「ふるさと」のこと、少しだけ知っています。』(KADOKAWA)を出版。

ふだん、わたしは北海道内の各地を取材と称して巡っている。正確にかぞえたことはないが、おそらく、現在の道内179市町村、かつての212市町村のその8割にあたるところは行っているように思う。しかし、この人(若者)は、全国のスケールで訪問を達成し、写真を撮って本の出版につなげた。

すごい人だ。

旅のスタイルは、愛車スーパーカブに乗って、一眼レフに50ミリの単焦点レンズ1本で風景や人物などを撮影。夜はネットカフェなどに泊まってWEBサイトにアップする毎日だったそう。その日々を、ご本人は「自分と戦っている感覚」と表現している。

道内を巡るわたしには、とてもよくわかる感覚だ。

そして偶然にも、書店で彼の著作が置かれていた。ぱらぱらとページをめくる。北海道の部分だけでもそうとうなページ数がある。わたしが住んでいるまち・江別市も載っている。うまれたまち・恵庭市もちゃんと掲載されている。

すごい。

すごいとかしかいいようがない仕事だ。

写真も、風景だけではなく、ところどころに人が写されていて、その土地の人の営みを垣間見られるようになっている。

その写真は、わたしたちが普段、商業写真・広告写真として撮る、たんに美しいものではなく、リアルなまちのようすを切り取っている。

わたしならば、ここでは「電線ははずして撮りたいなあ〜」と思う風景でも、彼はあえて、その電線なり電柱なりを入れていた。いわば、日常の風景を撮影していた。

そんな彼の写真を見て、「ほぼ日」の糸井重里さんは「(仁科さんは)すべての対応が丁寧語」の人だと評していた。加えて「丁寧語の人って、長続きするんですよ」とも。

彼の写真を見れば、この感覚はよくわかる。丁寧な対応をする人。謙虚な人柄であることが、写真からにじみ出ているのだ。

写真も、もちろん文章もそうなのだが、写し手/書き手の、その人間性があからさまに出てしまう。ある種、おそろしい媒体だ。

だからこそ、

・もっと深く感じいったことにカメラを向ける。

・より本質的なその土地の価値にフォーカスする。

さらに精進しなくてはいけないことを、彼の作品と行動を通じて感じた。

>ほぼ日 「かつお(仁科勝介)写真展1741のふるさと」

https://www.1101.com/hobonichiyobi/exhibition/2514.html?utm_source=rss&utm_medium=2020-8-26

>ほぼ日 「幡野さんの、中心にある考え。 (7)潰そうとする人。」

https://www.1101.com/n/s/hatano_think/2020-05-26.html

>WEBサイト「ふるさとの手帖」

http://katsuo247.jp/

>広島大学でのインタビュー記事「日本市町村一周中です!」

https://www.hiroshima-u.ac.jp/tokyo/dousoukai/welcome/20181119

日々の学び・活動カテゴリの最新記事